マレー半島旅行記（第１２話）

七日目（１２月２８日）イポー（その３）クアラカンサー〜Ｔシャツ発見その１

　モスクはなるほど、きれいだ。マレーシアで一番かどうかはわからんが、手がかかっていることはわかる。周りでうろうろ見ていると、奥さんが入り口を見つけさっさと入っていく。こういうときは遠慮がないんだよな〜。中では熱心な信者が座り込んでお経を唱えている。見た感じでは、地元ではなく地方からわざわざ祈りに来たという印象だ。

　モスクは聖なる場所なので、入口にいろいろ注意書きがある。「まず靴を脱げ、モスクの中心の部屋にはイスラム教以外の人間は入るな、撮影禁止、女性は頭に布を巻け…」なるほど。

　確かに尊重しなければならないだろう、と、奥さんは早速ハンカチを頭に巻く……ん？ちょっと、おかしくないか？

　

そ、その格好は……

　　え〜、本人は至ってまじめにかぶってます。しかし、それでは逆に神を冒涜してないか〜奥さんよ。できあがった写真見るまで、本人はこんな状態とは思わなかったらしい（というよりきまっていると思っていたらしい）。知らないってことは怖いね〜。とにかく知らなかったんだから、イスラムの神もぜひ許してほしい。

　近くの宮殿にも寄る。横からしか写真を撮れなかった。白タクの運ちゃんは、「正面からは許可証がないと逮捕される」なんて言ってる。本当かよ。

　さらに王宮博物館にも行く。近い。入場なぜか無料。トイレも無料なのでよかった。こっちのトイレはチップ制なのにめずらしいな。まぁよく回ってくれ、満足したから８Ｒぐらいは払ってやるかと思っていたが、バスステーションまで戻ると、また「１０�j」なんて言っている。「８Ｒ、ＯＫ、ＯＫ！」とこっちから言って、承諾させる。細かいのがなかったが、しっかりお釣りをもらった。

　そのままＩＰＯへ戻るバスへ。つづく。

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