マレー半島旅行記(第3話) 二〜三日目(12月23日〜24日) バンコク〜マレー鉄道(トラン行き)その2 いや〜危ないところだった。駅に着いたときには、もう5分ぐらいしかなかった。あ、結果的には間に合いました。ぎりぎりでした。 預けていた荷物を受け取りに行き、その後、乗るべき列車を駅員に聞く。どのホームから出発するかは、チケットを受け取るときに聞いてはいたけど、まちがえている時間はなかった。 乗り込む寸前、ホームで水とビールを買う。乗り込んで席についた途端、出発しやがった。鉄道の到着時間は遅れるのが当たり前〜のように聞いていたので、どうも時間にはおおらかというイメージがあるが、始発駅だから時間通りの発車となるわけだ。あぶねぇなぁ。 直前に買い込んだビールを飲み、やっと落ち着く。時刻は午後5時5分。これから、明日朝9時までの16時間の旅だ。 |
トラン行きの列車は、シンガポール方面の列車とは途中で路線が分かれることもあり、車内はあまり混んでいない(地図参照)。日本人は全く見なかった。 さて、特にすることもないので、列車の中を探検したり、話をしたりする。 列車は小さな街や、ジャングルの中を走っているので、暗くなってからも不思議な景色が続く。ときどき駅に停まると売り子がうろうろ入ってくる。ビール、ジュース、食べ物などいろいろな物を売っている。 売り子からビールを一本買い、お金を払うと、隣に座っていたおばちゃんが、びっくりしたように「それいまいくら払ったの?すごく高かったんじゃない?」と話しかけてくる。「おばちゃん、これジュースじゃなくてビールだよー。」と伝えると安心したように、うなずく。同じ車両にいるというだけで、親近感を持つものなのかもしれない。 夜になると、係員が座席をベットにしてくれる。奥さんは下、俺は上の2段型。上のベットは、窓がないし、クーラーがちょっときつい。値段も安い(下段691B、上段621B。1B(バーツ=約3円))。が、寝れないことはない。熟睡した。 16時間だろうが、寝てしまえばこっちのもんだ。 ちなみに下段はカーテンを閉めれば一面窓なので、星空がよく見える。一人旅の人は下段がお勧めだ。 この車両の中で俺らが一番遅くまで寝てたみたい。 起きた時点で、他の席はすべてベット→座席に直っていた。 |