マレー半島旅行記(第5話)

四日目(12月25日) パクメンビーチリゾート

 今日は、天気もいいし、ボートツアー申しこんどいてよかった。参加者は、我々と西洋人カップルと4人組親子。ちなみにこのツアー6人以上そろわないと、ぽしゃるやつですが一応人数クリアしたみたいです。たくさんのお魚さんとたわむれつつコムック島および周辺の島もまわっちゃう1日ツアー(ランチ付き400B)。 もちろん、シュノーケルセットも借りるっす(40B/1人)。

 船は、細い木のボートにモーターをつけた漁船。最初は、この船から大きいツアー用の船に乗り換えるのかと思ったんだけど、そんなことは全然なく、このままだった。しかし、乗ってしまえば風も気持ちよく、水面近くを走るからすごく快適。

 

コムック島 船を1時間ほど乗って、最初にコムック島へ。

 島は切り立った崖のようで、しかも見上げるようなでかい岩のつららがバランス悪く壁に張り付いている。圧巻。今までに見たことのない景色。

 島の裏側には海面近くに平べったく口を開けた洞窟があった。ガイド兼船頭のにいちゃんはその洞窟の入口に船を止め、「ライフジャケットをつけ、泳いで、入れ。」と指示。兄ちゃんは一応英語も使うが、ほとんどタイ語しかしゃべらない。同乗している西洋人らもよく指示がわからないらしい。なんかほっとするよね。

 いよいよ洞窟の中へ

 4人組親子の子供、男の子(6歳ぐらい)と女の子(4歳ぐらい)の2人も泳いで(というより首尾良くオヤジにひっぱられ)洞窟へ入っていく。

 それに引き替え、うちの奥さんはライフジャケットを中途半端に付けたためバランスをくずしておぼれてる。股の間にひもを通さなかったために、体からジャケットが完全にずれているのだ。懐中電灯はすでに遠く、中は真っ暗闇。ドキドキしながら手探り状態で進む。30mも行っただろうか、少し明かりが見えてきた。洞窟の出口だ。

 

洞窟 【説明】洞窟の中はこんな感じだ。ちょっと理解に苦しむ絵だけど、なんとか理解してほしい。「洞窟」と書いてあるところは先ほど我々が泳いで入ってきたところで、「空洞」は直径が30mぐらいある。切り立った島の真ん中に穴があいていて、出入り口は上に登るか、今来た洞窟を通るしかない。ちなみにエメラルドケーブという名前が付いているとのこと。

 洞窟から穴につながっている入り口は砂浜になっていて、海水が入ってきている(青いところ)。海水に仰向けになって、空を見ると、丸い空に雲が流れる。音は鳥の鳴き声と、静かな波の音。すごく不思議な光景だった。

 

 次の島へ。

 兄ちゃんの指示「ジャケットきて海にはいれ」。岸壁の近くに船を泊めて、そこでシュノーケリングをした。海の下の方にいろんな種類の魚がたくさん泳いでる。おなじみのかわいいクマノミや、でっかいイトマキヒトデなどもいる。今回はジャケットを着なきゃ良かった。魚は見えてもプカプカ浮いてばかりで一緒に戯れられない。そして船はちょっと戻るにはめんどうな距離まで流されてる。あきらめてそのまま泳いだ。まぁ、にいちゃんからすれば泳げないヤツもジャケットつけときゃ〜安心だしね。

 そうこうしているうち、いつの間にやら他のツアーボートがわんさか来た。もう海の上は人がいっぱいである。人に酔いそうだったので結局もどることにした。

 とってもきれいな三つ目のビーチへ。

 いわゆる白い砂に青い海ってやつ。ここでランチタイム。

 目玉焼きのせナシゴレン、イカのナンプラー炒め、そしてフルーツにパイナップルとデザートの蒸しケーキだ。もちろん飲み物もある。どれもすっごくおいしい。景色もいいしなんだかとってもリゾート気分。

  途中、スコールが2回来た。遠くから雨雲が雷とともに近づいてくる。そして、あっという間に頭の上を通り過ぎていった。でも全く不快感はない。水着を着ているからむしろ楽しいぐらい。

 船の兄ちゃんは我々をおろすとすっかり熟睡モード。雨が降ろうがおかまいなし。帰り時間までたっぷり寝ていた。

 

イスラムカップルの水着 さて、このビーチおもしろいことに気づいた。水辺の砂を踏むと水の中から泡が出るのだ。

 一歩進むたびに足が10センチぐらい砂に沈み、ボコボコって空気が出る。勝手な解釈をすると、砂がものすごく細かいため、引き潮のときに入った空気が抜けないまま満ち潮になると水面下になるということだ。そんな ささやかな発見をしつつ、ビーチで遊んでいる我々一同の目の前を、イスラムの女性をつれたカップルが横切っていった。彼女の出で立ちはもちろん顔に布を巻いて髪は隠している敬虔なイスラム教徒の格好だ。しかし水着はビキニ、ハイレグで半ケツなのだ。

 異教徒の我々は無責任にも(このアンバランスさがいいかも)とひそかに思うのであった。

 帰りは、少し風が出てきたが、雲が早く流れる感じが見ていて楽しく、新鮮だった。日本にいるときって、こんなに広〜い空ってあまり見たことないなぁ。そして最後に、大きな虹も見えた。今日はほんとに大満足だ。つづく。

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