マレー半島旅行記(第7話) 五日目(12月26日) サトゥン(ここまでタイ)→ランカウイ島(マレーシア) フェリー乗り場は、タイとマレーシアのイミグレにもなっている。両替とかはないようだ。 チケットは180バーツ(540円)+土日祭日割り増し1RM(リンギット、30円)なるほど。 出船は1日3便あった。時間は季節により変わるようでマジックで書いてあった。9:30、13:30、16:00の3便。着いたのが2時半。間に合ってよかったけど時間ありすぎ。 イミグレのタイ人のおにいちゃんが、とにかく気さくでどんどん話かけてくる。「どこから来た?どこに行く?タイはおもしろかったか?」等など。船に乗るときには握手をして別れる。タイを出てしまうのがもったいなく感じてしまった。
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とりあえず軽くめしでも食おうということに。チケット売場の近くに食堂がある。メシを食べ、ビールを飲む。 食堂で全身入れ墨のカップル(西洋人)を発見。特に男の方は首、肩、腕、背中、太股…全身入れ墨だ。日本の入れ墨と違い、全身といっても髑髏や、錨、猫、花など一つ一つ独立しているマークをたくさん入れている。一こま漫画を集めた感じかな?オレらはこっそり「まんがくん」って呼んでた。 イミグレはバスポート出せばやってくれる。自分ではなにも書かなくてよい。でも、出国と入国の手続きをそれぞれ隣り合ったカウンターで別々に行わないとならない。 手続きを終え、船に乗り込む。中はほぼ満員。さぁそろそろ出発かと思っていると、係員があわてて飛んでくる。「みんなパスポートを見せろ!」と一人一人確認している様子。そのうち、うちらの前の席のフランス人家族が、出国だけして入国手続きしていないことが判明。「お前か!急げ!」叫ぶ係員。雨の中を、家族分のパスポートをもって飛び出すだんな。 ちゃんと、手続きするところで確認しているんだね。数が合わなかったんでしょ。 |
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フェリーの中で入国カードが配られる。その下にこのような注意書きが。 「BE FOREWARNED DEATH FOR DRUG TRAFFICKERS UNDER MALAYSIAN LAW」 (麻薬取引は法により死刑) ほう、するとこのカバンの中を見られると死刑か〜(嘘) とはいえ、荷物チェックなど全然なし。マレーシアからシンガポールへ入るときはバスを使ったんだけど、全くチェックなしだった。タイでは結構いろいろ出回っているみたいだから、タイからシンガポールへ持ちこむのはわりと簡単ではないかな〜なんて思うのだ。でもシンガポールでも麻薬は死刑なんだよね。 |
雨はやまない。1時間ほど乗って、やっとランカウイについた。ねらっていた宿がいっぱいらしく、観光協会で宿を紹介してもらう。SANDY BEACH RESORTというところ。 さて、フェリー乗り場から宿まで距離が結構あるので、タクシーを…と探すがなかなか来ない。あとで教えてもらったら、ラマダンって言ってイスラムの絶食の日らしいのよ。夕方だけメシを食えるという。タクシーの運ちゃんこの時間みんなメシ食いに行っちゃっているみたい。 ちなみにこの島の中のタクシー料金は、場所ごとに行き先ごとに固定らしい。フェリー乗り場からダタイというところまではいくらとかね。安心ではある。 |
やっと宿に着く。1日中移動だったのですげぇ疲れた。 いくら疲れても腹は減る。夕飯を食べに行ったレストランは砂浜にもテーブルがあった。外の方がいいなぁと思っていたら、相席でよければどうぞと言われる。行ってみるとイギリス人の女性が一人。おしりが大きかったので、こっそり「おしり様」と呼んでいた。言っておくが悪気はないので念のため。 おしり様は本場、英語の国の出身だ。早速、英会話の練習をしてみた。ランカウイには何回か来ていること、明日の予定は砂浜で貝を拾ったりすること、等が英会話の結果判明した。なんかほほえましいねー。食事は高かったが、いい機会だったな。 |
なんとなく満足して部屋に戻るが、蚊がすげぇ多い。部屋が建物の一階だったので、どうも排水溝から上ってきているようだ。 実は日本に帰ってきてから奥さんが40度近く熱を出したんだけど、ここで蚊に刺されたのが原因でマラリアになったんじゃないかなんて思ったぐらいだ。結局風邪だったんだけど。 (医者によれば、ランカウイは古くからのリゾートなので、ホテルが建っているところなどはマラリアはほとんどいないそうだ。シンガポールからすぐのビンタン島(インドネシア)とかはまだ新しいリゾートだからやばくて、ジャングルではなくて、町中のホテルのレストランで蚊に刺されてマラリアになった人もいるらしい) 早速持っていった蚊取り線香をつけようと思ったが、部屋には灰皿もなく、そのままつけて火事になってもいやなので、トイレの給水タンクのふたをはずして部屋へ。これ結構効きますよ。相当蚊減っていました。しかし、生き残った蚊もいたようで、疲れ切って熟睡しているのをいいことに、毛布からはみ出ていたオレの右の腹いっぱい刺しやがった。朝起きたら、右腹ぼつぼつ。つづく〜 |