マレー半島旅行記(第9話)

 六日目(12月27日) ランカウイ島→アロースター→バターワース→イポー

フェリーチケット売場 ランカウイ島からの脱出には、フェリーを使う。フェリー会社は何社もあり過当競争のようだ。切符売場は呼び込みがすごく、大声で行き先を連呼している。まるでスーパーか魚屋の呼び込みのよう。あんまり威勢がいいので、最初喧嘩しているのかと思った。本数も結構あるようだ。

 フェリー乗り場には免税店が併設されており利用できる。奥さんは他の免税品には目もくれず、ご愛用のトリンプパンツをしこたま買い込んでいた。しっかりしてんなー。

 

シンプルなバス フェリーに乗ってアロースターという都市のクアラクダーという港へ。所要時間は1時間ぐらい。一人15R(リンギット:450円)。

 イポーに行くためには長距離バスに乗らないといけないので、まずローカルバスで市内へ。フェリーを降りた後に、バス停を探す。それらしいところに人がいたので、「あろーすたー?」ときくと、うなずく。「このバス停から出るバスはアロースターに行きますか?」なんて聞かなくても通じる。

  そして「日本人?」って聞かれたから、「うん。」って答えて会話おわっちゃった。なんかもっとしゃべりたかったけど、話題が思いつかなかった。「雨降ってますね〜」とかなんでも言えばよかった。向こうもちょっとこちらが気になっていたみたい。

  バスは1.6R、二人で48円。とぉーってもシンプルなバス。必要機器以外本当にな〜んもついてない。でもすごく気に入った。二つあるワイパーが左右ばらばらに動いているのが特によかったな。それぞれ独立したモーターで動いているんだね。ちなみに日野自動車製だった。

 

バスチケット売場  アロースター鉄道駅の近くに、長距離バスステーションがある。時間があるようだったので、乗り換える前にとりあえず店をいくつか見た。残念ながらここにはいかしたTシャツはなかった(^^;

 デパート内の買い物客はみんなイスラム教らしく布を頭に巻いている。もちろん店員も。巻いていない我々の格好の方がおかしいのだ。なんか不思議な気分だ。このかぶるための布は、いろいろなデザインがあった。毎日かぶるだけあって、やはりちゃんとおしゃれにするんだね。

 バス乗り場に行くと、チケット売場にはイポーと書いてあるし、調べたときにもイポー行きがあったはずだったが、聞くとないと言われる。時間があわなかったのかな? しょうがないので、バターワース経由で行くことにした。バターワースまで1時間。そこからイポーまで2時間だから、夕方には着くだろ〜とその時はとってもあまあまな読みをしていた。

待ちくたびれー とりあえず、バターワースまで着いて、チケットを買い、乗り換えのバスターミナルで待つ。待つ。待つ。待つ。16:45発のはずのイポー行きは、17:30に来た。遅いっすよ〜。目的のバスが到着したのがわかると、待ちくたびれた客は一斉にバスに向かってダッシュ。先を争って乗る。整然と並んで乗るとか、譲り合うという考えは全くないらしい。定員制で切符売ってるんだから、オレらみたいに二人で並んで座りたいとかいう希望がなければ、必ず座れるわけで、急ぐ必要ないのにね。

 車内はとてもエアコンが効いている。すごく寒い。しかし乗ったバスはとってもパワーがないみたいで、登り坂になると超ースピードダウン。どんなオンボロ車にも平気でどんどん抜かれてく。また悲しいことに、イポーまでの道が山をいくつも越えてく道なんだよね〜その分エアコン消せって感じだよ。

 

イポーステーションホテル こんな調子じゃもっと時間かかるかと思いきや乗ってる時間はちょうど2時間、19:30にイポーのバスステーションに到着。明るいうちに着きたかったのに、案の定周りは真っ暗。おまけに小雨。

 地図があることはあるが、方向が全くわからん。歩いている人に聞く。「いぽーすてーしょん?」。すぐに教えてくれる。かなり近そう。小雨の中を10分ぐらい歩くと、駅が見えてきた〜。ここが今日の目的地だ。駅がホテルになってるんです(左の写真は昼のもの)。

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